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KAZZのブログ

KAZZ(カズ)はエリック・カズからです

「時間軸を曲げて」の考察

 

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「時間軸を曲げて」という歌について考察します。

 

この曲は2010年初夏、13年ぶりのコンサートとなった「ひふみよ」の中で歌われ、後に「我ら、時」に収録されました。

 

後述しますが、この曲は「天使たちのシーン」や「ある光」に並ぶほどの、オザケンのアーティスト人生の中で重要な曲であると考えます。

 

↓↓↓歌詞↓↓↓

mirikono.jugem.jp

 

若い蛇使いの男が燻らす

煙草の香りの町に着く

暁方の空気冷たく

心臓の底の記憶を覚ます

彼は活動を休止していた間、アメリカの他、中南米、アフリカ、アジアといった所謂第三世界に行っていたといいます。「煙草の香りの町」はアメリカか第三世界の何処かだと思います。

 

突き刺す松葉のように 晴れ渡った思いが訪ねる

紅葉濃き山路に霞立ち 我はひとっ飛び(?)時を超える

ふいに嵐の空を襲う 優雅な虹の弧のように

物狂おしい日に似た幻が 我らを撃つ

先ほどの「心臓の底の記憶を覚ます」に続くこの歌詞は、彼の「刹那」の王子様だった、輝いていたあの時をふいに思い出した瞬間の心情なのでしょうか。

 

旧市街を抜ける道から砂漠へ

風が飛ばす砂と歌声

天幕の下眠る我ら

心臓のそこの記憶は熾きる

「旧市街」「砂」「天幕」というワードから、中東やアフリカの砂漠の風景を、オザケン風に言えば「長い長いアラビアンナイト」を思い描いてしまいます。

 

ありがとうという言葉で 失われしものに誓うよ

磯に波打つ潮よりも濃く 我の心は供にあると

そして微かな恐れもなく 僅かな疑いを持たず

甘き力が我らと往くこと それを知ってる

これは13年間待っていたファンへの感謝、「磯に波打つ潮」よりも濃い気持ちで今も昔も変わらずに一人ひとりの傍に寄り添って往く、という宣誓だとも読み取れます。

 

少年のように無邪気に嘘を笑えたら

明けの鐘に泣き濡れる時も 時間軸を曲げて

 

少女のように爪に炎を灯せたら

宵の野辺に泣き濡れる時も 時間軸を曲げて

ここで初めてタイトルの「時間軸を曲げて」という言葉が初めて登場します。 

 

ここまで考察してみて、さすが東大といったところか、彼の文学的なセンスが歌詞に顕著に現れていると思いました。 

 

さて、冒頭言っていた「重要な曲」というのは下記の通りです。

天使たちのシーン・・・ライナーノーツの通り

 ↓「王子期」を経て、

・ある光・・・第一線から降りる決意

 ↓  休止期間を経て、

・時間軸を曲げて・・・これまでの経験とこれからの決意

この一連の流れがあり、またコンサートで ある光に続いて歌われたことから、彼小沢健二の歌手人生の中でも重要な楽曲であると考えました。

 

 

~最後に~

もしもここまで見てくださった人がいたら、本当にありがとうございました。小沢健二のファン歴も一年足らずで、人生的にも未熟すぎる未成年の私による稚拙な文章ですが、何卒お許しくださいますようよろしくお願いします。